レポート:体幹と骨盤の評価と運動療法

はじめに

2020年2月9日に、関西医療大学大学院教授の鈴木俊明先生をお招きして、

「体幹・骨盤の評価と運動療法  〜脳卒中患者への臨床応用〜」というテーマでご講演頂きました。

先生には大変お忙しい中過密スケジュールでお越しいただきましたが、初めての沖縄講演ということで、この地に新たな息吹をもたらしてくださいました。

参加者にとっても貴重な学びを得たことは間違いありません。

レポート

ご講演の内容は、座位や立位での姿勢保持や重心移動に必要な体幹機能として、腰椎と骨盤の機能解剖と筋電図のデータから、根拠に基づいた考え方をご教授いただきました。

現場では筋電図計を持ち合わせていない施設も多く、特に体幹は四肢以上に筋収縮が触診しにくいため、評価や治療が難しいと感じますが、本講演でお示しいただいた筋電図データを参考にすることで、患者さまの姿勢や動作において体幹機能がどのように働いているか、よりイメージしやすくなったことと思います。

経験を踏まえた(narrative based)知識技術も重要ですが、エビデンスに基づく(evidence based)それは、圧倒的に説得力が違いますし、臨床における効果も変わってくるだろうと、改めて気づかされました。

他のご講演等で、講師の方がご意見を裏付ける文献を引用する方法はよく見受けられますが、鈴木先生のように、臨床上の仮説を裏付けるべくご自身で研究され、積み重ねられてきたデータ(賜物)をお示しくださる方は多くはいらっしゃらないと思います。

現場にいる私たちも、そのような視点で臨床に向き合う姿勢が必要だということを、同時に学ばせていただきました。

その点において、沖縄に新たな息吹をもたらしてくださったと思います。

鈴木先生、参加者の皆様、本当にありがとうございました。

そしてお疲れ様でした!


本講演のアンケート結果

参加者:42名
申込者:57名(キャンセル率:27%)
回答者:39名
回答率:92%


終わりに

Okinawa Brain Summitとしてのセミナー開催は今回で第6弾となりましたが、これを以てOBS単独でのセミナー開催は終了となります。

今後はUpdraftと吸収合併し、Updraft university の中枢神経領域として活動の幅を広げていきます。

皆様にとって、より一層実りあるセミナー開催ができるよう取り組んで参りますので、何卒よろしくお願い致します!

Okinawa Brain Summit 代表 島袋みちる