【第2弾セミナーレポート 2017/9/10】
はじめに
今回は 脳卒中リハビリ 「頑張らなくても楽に動ける」動きのコツ 研究所代表の生野達也先生をお招きし、「脳卒中患者に対する歩行の運動学習 〜注意と難易度設定に着目したコツの見つけ方〜」というテーマでご講演いただきました。
声かけの重要性
評価法や治療法がわからないが故に目を背けやすい感覚障害に対して、どのように評価し、どのように注意を向けさせるか、といった点について、実技ワークを中心に教えていただきました。
患者様が捉えられていない感覚を正確に評価し、注意を向けさせることで、座位や立位、歩行の改善につなげていくこと。
このように文書で書くと単純に感じますが、実際にやってみると、声かけの仕方によって全く違う反応が出たり、同じ声かけでも被験者によって反応が違ったりと、実技を通してその面白さ・難しさを実感することができました。
無意識の可能性
先生のお言葉で、最も印象に残っているのは、「セラピストが患者さんに『はい、(麻痺側に)体重を乗せて』『(麻痺側に)力を入れて』と言っても、感覚がわからない患者さんの本音としては、『そのやり方がわからないからあなた(セラピスト)に教えて欲しい』と思っている、でも、気を使ってなかなか言えない」
ということ。
これらはセラピストがよく使う言葉ですが、無意識に患者さんを困らせてしまってるい可能性があるということです。
その本音を言える環境を作り出せているか、そして、患者さんの思いに寄り添う技術を身につけているか、自身の臨床を振り返る刺激的なお言葉でした。
終わりに
感覚障害は、評価やアプローチ方法が少ない分、学ぶ機会も少ないですが、今回のセミナーで学んだことが1つの引き出しとなり、患者さんの本当の思いに寄り添い、一緒に頑張っていけるセラピストが1人でも増えるといいなと感じました!
生野先生、参加者の皆様、本当にありがとうございました!
そしてお疲れ様でした。
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