長下肢装具から短下肢装具への移行について

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はじめに

脳卒中片麻痺者の入院リハビリテーションにおいて、より早期から長下肢装具を作成する風潮があります。

以前は、施設の備品の長下肢装具をしばらく使用し、短下肢に移行できてから本人用を作成することが多かった気がしますが、ガイドラインや入院日数短縮などの影響もあってか、変わってきています。

最近の先行研究

長下肢から短下肢へ移行の可否、または移行のタイミングについて、皆さんはどう判断していますか?

最近の先行研究では、

移行の可否について

急性期の理学療法開始時点のNIHSS 11点以上(*1:高橋ら,2017)
発症約10日目の麻痺側膝伸展自動ROM42.5°以上(*2:辻本ら,2017)
であれば短下肢に移行できる可能性が高い
と報告されています。

移行のタイミングについて

麻痺側MSt〜TStでの股関節伸展角度を判断材料の1つにすることも有効(*3:増田ら,2013)
という報告があります。

おわりに

個人的には体幹機能、非麻痺側St相の支持性やWeight siftの仕方も重要かと思います。

臨床経験で得られたことと研究による知見とを照らし合わせて、移行について、より迅速に精度の高い判断ができるようになりたいですね!

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